−祇園祭といえば、京都で行われる有名なお祭りですが、スマート珈琲さんとして関わりがあるとお伺いしたことがあります。
ウチの店としてご奉仕させてもらっているというのもありますし、僕自身、御輿を舁かせてもらったりしてます。
−これは去年の写真ですか?
そうですね、ウチのチビと一緒に参加した時のですね。
実はこの装束にも、他のものと一緒に洗濯はせず来年まで
タンスの一番上で保管するという決まりがあります。
−みなさんこの装束を着て御輿を舁かれるのですね。
滅多に見ることがないと思いますけど、実際に御輿を舁いているところもありますよ。
店の前を通るところを、スタッフが撮影してくれていました。
同じ格好の人が800人位いるんですけど、見事に僕を見つけてくれましたね(笑)
※00:18秒あたり
−祇園祭で御輿はあまり見覚えがないように思います。大通りを山鉾が通るというのはよく見かける気がします。
祇園祭は、その山鉾巡行がメインとして有名だと思います。
「こんこんちきちん」と笛と太鼓と鐘で道をお清めしているんですね。
その後、八坂神社の祭神を遷した御輿が京都の街を練り歩きはります。
神輿渡御(みこしとぎょ)と言って、本来はこっちがメインなんです。
−歩行者天国とかもできるので、山鉾巡行がメインだと思っていました。
やっぱり神事ですからね。
「祇園の神様が御輿に乗って京都の街を練り歩きはる」のがメインなんです。
7月17日の神幸祭で祇園山から神輿に乗る、7月24日の還幸祭で神輿から祇園山に帰る。
このことは近年ではあまり知られてないようですが、
テレビやポスター等で山鉾巡行がたくさん取り沙汰されて、
多くの方に見にきていただけるようになりました。
それで山鉾巡行がメインと思われる方が多いように思いますね。
これは儀式が終わって、御輿が八坂神社からでる時の様子ですね。
舁いてはる人の姿を見たら、今から出ていくところか、帰ってくるところかがよくわかるんですよ。
−何が違うのですか?
帰ってくるときは、もうみんなぐったりしてます(笑)
御輿は重さが大体2トンくらいありますからね。
それを舁いて街中を歩くわけですから、ものすごい体力と団結力が必要なんです。
これは神幸祭で行う三社揃い踏みですね。
−すごい人の数ですね!
御輿1基で800人ですから、3基で2400人いることになりますね。
素戔嗚尊(すさのをのみこと)
櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
八柱御子神(やはしらのみこがみ)
それぞれを遷した御輿です。
山鉾が広く有名になっていますが、"祇園祭のメインは御輿"
というのを知って頂けたら嬉しいなと思います。
- 2017年6月吉日 スマート珈琲店 店内にてインタビュー -