スマート珈琲店のこぼれ話

オーナーインタビュー

−先代から受け継いで約2年が経ちましたが、“受け継いだ事”はありますか?

先代からはひとつ。

「うちらの商売はモノを売ってるんと違う。料理を作ってるんと違う。手間を売ってる商売なんや。」

これだけですね。このことに尽きます。


−なるほど。コーヒーを淹れるにしても、料理にしても自分でできるけど作ろうとなると材料を揃えたりしないといけないから、めんどうですもんね。

「めんどくさい」と言われる事をするのが僕らの仕事なので。


オーナー 元木 章


−オーナーになって苦労していることはありますか?

毎日が苦労ですね(笑)


−料理について苦労していることはありますか?

どの料理もそうなんですが、手作りやから形の悪い物、焼きが甘かったり、強かったりするモノもあります。

タマゴサンドの場合、本来のふわっとしたタマゴサンドに仕上がらなかったら

全部出すなって、スタッフに言ってます。


−納得いくまでとことんやれ!といった感じでしょうか?(笑)失敗したタマゴサンドはもったいないですね

全然食べれるんですけどね(笑)

うちの厨房の裏にテーブルがあるんですけど、そこにタマゴサンドがぶわーって(笑)

どうやったらこんなに失敗すんねんってぐらいあるんですけども、

でもそれは、作ったスタッフなりのこだわりを持って一生懸命やってるくれているんで、絶対に怒らない。

タマゴサンドは切ってみて、はじめて判断がつくから

ようこれで出さんかったな、次から失敗せんようにしいやって声かけるんです。


−出す出さないの判断も必要ですが、失敗しても怒られないって怖いですもんね(笑)

それがだんだんわかってくれてるんやろうね、スタッフも。

怒られへんことが一番怖いって(笑)


−これも、モノと会話するということなんですか?

そうですね。卵もまったく同じものはないし、日によって自分が一番自信のあるものを出す。

それが店としても大事にしている事で、スタッフにも浸透しつつあります。


−るほど。スタッフのみなさんが自信を持って働いているということなんですね!

スタッフが働きやすい環境を作るのもそうやし、忙しいときは我慢してもらわなあかんけども、

なるべく、同じ気持ちで出来るようにスタッフの様子を見ながら、顔色が悪いときはヘルプを出したりしています。

それが店として、いい流れになってきているし、その空間でお客さんがゆっくりしていただけてると思います。


スマート珈琲店のタマゴサンドウィッチ






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